症例 51歳 男性 主訴 右上肢の疼痛としびれ. 現病歴  X-24年,26歳時にバイク事故にて右全型腕神経叢損傷受傷.その後,大学病院にて肋間神経移行術および腓骨神経移植術が行われた.その後,筋力の回復が思わしくなく,上腕二頭筋に対する筋電図検査が行われたが,筋収縮は全く認めなかった.右上肢の疼痛としびれに対して近医にてエチゾラム(デパス®),フルボキサミン(ルボックス®),ドンペリドン(ナウゼリン®),カルバマゼピン(テグレトール®)などの投与が行われていたが,鎮痛効果がみられず,睡眠薬およびジアゼパム(セルシン®)の投与のみが行われていた.除痛を目的に当科を紹介され受診する.