米国臨床腫瘍学会(ASCO)
第48回米国臨床腫瘍学会(ASCO2012)
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.4 No.3 49-52,
2012
著者名
池田 公史
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
The Liver Cancer Journal
「はじめに」第48回米国臨床腫瘍学会(ASCO2012)が, 2012年6月1~5日までの間, 米国シカゴ(写真1, 2)で開催された. 2012年のテーマとして, 「Collaborating to Conquer Cancer(がん克服のための協調)」を掲げて行われた. このASCOは臨床腫瘍学のなかでは世界最大といえるほどの学会で, これまでもあらゆる癌腫において標準治療が代わる重大な報告がこの学会で行われている. 肝癌の領域では, ソラフェニブのSHARP試験(ASCO2007)やAsia-Pacific試験(ASCO2008)の結果がはじめて報告されたのも, このASCOである. このようにASCOへの注目度は高く, 世界中から臨床腫瘍学に携わる医師やその他の医療関係者がASCOに参集してくる. ASCO2012への参加者は31,250人(うち医療関係者は25,500人)と報告されており, 日本臨床腫瘍学会の参加者数が約4,000人であることを考慮すると, かなり大規模な学会であることが理解できる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。