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日本肝がん分子標的治療研究会
第4回日本肝がん分子標的治療研究会 ランチョンセミナー 肝癌に対する分子標的薬の新しい知見
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.3 No.3 67-73,
2011
著者名
荒井 保明
/
山下竜也
記事体裁
学会レポート
/
全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
The Liver Cancer Journal
2011年6月に東京で開催された「第4回日本肝がん分子標的治療研究会」のランチョンセミナーでは,荒井保明氏(国立がん研究センター中央病院副院長,放射線診断科科長)が司会を務められ,「肝癌に対する分子標的薬の新しい知見」をテーマに,山下竜也氏(金沢大学大学院医学系研究科地域医療教育学特任教授)が講演されました。
山下氏は,肝細胞癌に対する初の分子標的薬であるソラフェニブの作用機序や,開発の経緯などを含めた特徴についてまず解説され,続いて海外第Ⅲ相臨床試験のSHARP試験やAsia-Pacific試験および国内第Ⅰ相臨床試験を紹介されました。さらに金沢大学中心の研究班による「肝がんの新規治療法に関する研究」についても言及され,その全体研究である「肝がんに対する新規抗がん剤使用に関する指針2010年度版」のデータを報告するとともに,ほかの臨床試験の結果と比較検討しながら,日本におけるソラフェニブ治療の現状について示されました。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。