日常診療に役立つトピックス
患者が求める乳癌医療を知る
掲載誌
CANCER BOARD乳癌
Vol.5 No.1 71-74,
2012
著者名
三好 綾
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
CANCER BOARD乳癌
「はじめに」 おっぱいをひとつ捨てました 命を続けるために おっぱいをひとつ捨てました ひとつだけ ひとつだけ 私が乳癌の手術後に書いていた言葉だ. 私たち乳癌患者はこんな思いで手術に臨んでいる. ぜひ覚えていてほしい. 「「正しい」情報が欲しい」 1. 告知後すぐに情報を探し始める 癌患者や家族は告知を受けてすぐに情報を探し始める. 私も告知をされた後すぐにパソコンに向かい, インターネットで【乳癌】という検索ワードを調べ, 知人に電話をかけまわり【どこの病院がよいのか?】【乳癌になったらどんな手術をしなくてはいけないのか?】【乳癌は生きられるのか?】【乳房を残す方法はないのか?】などを必死に調べた. 親戚, 友人, 知人の中に乳癌の患者が誰もおらず, 情報がないことが焦りと不安を掻き立てた. 2. 情報氾濫に困惑 インターネットなどで情報を得る患者はかえって情報氾濫の渦に巻き込まれ, 混乱し, 傷つくことも多々ある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。