全文記事
レジデントからのQ&A
RECISTの胃癌への適応について教えてください
掲載誌
胃がんperspective
Vol.3 No.3 42-44,
2010
著者名
永久絵美子
/
布施望
記事体裁
Q&Aシリーズ
/
全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
消化器外科
媒体
胃がんperspective
「Answer」RECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)version 1.0は従来のWHO規準に代わり, 新しい腫瘍縮小効果判定規準として2000年2月に発表されました. その際, 標的病変の数やリンパ節の扱い, MRIやFDG-PETといった新しい診断デバイスの出現などの新しい問題が明らかとなり, それらに対応するため2009年1月にRECIST version 1.1に改訂されました. RECISTガイドラインの目的は, どの施設においても客観的な腫瘍縮小効果判定が可能なように判定方法の標準化とされていますが, ここで注意が必要なのは「(RECISTガイドラインは)がんの臨床試験および日常診療の双方の使用目的に適用できるが, 治療継続の決定を目的とした使用は本ガイドラインの主旨ではない. (…中略)「臨床的な改善」と「客観的な腫瘍縮小効果」は区別するほうが適切であろう」1)という点です. したがって, 本稿では臨床試験におけるRECISTガイドラインの胃癌への適応について説明します.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。