Special Articles(Epilepsy)
①コロナ禍がもたらしたてんかん診療への影響
掲載誌
Epilepsy
Vol.18 No.2 11-20,
2024
著者名
黒田 直生人
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
神経内科
/
脳神経外科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
新型コロナウイルス感染症の流行は,2019年後半に中国の武漢で始まり,急速に世界的に拡大した.翌年にはワクチンや治療薬が開発され,また,重症化率の低い変異株がメインとなったこともあり,現在では多くの国でコントロール可能な感染症のひとつとして考えられており,コロナ禍は収束のフェーズにあるといえる.しかし,COVID-19との闘いは長期化したといえ,医療だけではなく,経済・物流などあらゆる点において,全世界を数年間に及び影響し続けた,未曾有の感染症であったといえるであろう.一方,てんかんは,非誘発性の発作の自然再発を特徴とする一般的な慢性神経疾患である.慢性疾患がゆえに,コントロールや治療の継続が重要であり,その点において,てんかん患者やその家族/介護者などは,健常な人たちより多大なストレスや負荷がかかった状態であった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。