てんかん臨床の窓から
てんかん発作と救急搬送―現状と課題
掲載誌
Epilepsy
Vol.17 No.2 48-51,
2024
著者名
髙橋 朋子
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
神経内科
/
脳神経外科
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精神科
/
小児科
媒体
Epilepsy
北海道札幌市において救急搬送時の診断名がてんかん発作であった人数は,2022(令和4)年は約1,200人で,全搬送人数のうちの1.3%であり,多くはない.その内訳は急病(急性症状)が最も多く93.4%を占める(図1a).入院に至った(中等症以上)件数は約53%であった(図1b).男女比はほぼ半々で(図1c),年齢構成からみると,成人が多く,次いで高齢者であった(図1d).ただし,てんかん発作の症状であったものの,その際の負傷などによる傷病名のみが付される場合もあり,それらは除かれている.
救急要請の内容としては,けいれんや意識障害がほぼ大半を占める.また,てんかんの既往がない人は617人(50.7%)であった(図1e).
本稿では,救急隊がてんかんの傷病者を搬送する際の情報収集,搬送先医療機関の選定,不搬送事例について,救急活動の内容と実際の対応を交えて述べる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。