てんかん最前線
海馬硬化とグリア細胞
掲載誌
Epilepsy
Vol.17 No.1 41-46,
2023
著者名
小山 隆太
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
小児疾患
/
神経疾患
診療科目
神経内科
/
脳神経外科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
内側側頭葉てんかん(mesial temporal lobe epilepsy:MTLE)は,側頭葉てんかんの大部分を占め,海馬硬化(hippocampal sclerosis:HS)という特徴的な病変がしばしば確認される.そして,MTLEのなかでHSを伴うものは,しばしば薬剤抵抗性を示し,外科治療により高い発作抑制が得られることが知られている.HSは,主に海馬における神経細胞死,および重度のグリア反応(グリオーシス)によって特徴づけられる.しかし,これらの細胞変化は,てんかん発症の長期的かつ複雑な過程で生じるため,HSを誘導する分子細胞生物学的メカニズムや,HSがてんかん病態に寄与する生理学的メカニズムには不明な点が多い.本稿では,HSを伴うMTLEにおけるグリア細胞に関する知見を,ヒトMTLE患者,および,げっ歯類MTLEモデルの研究から紹介する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。