わが国では2006年以降,新たに上市された抗てんかん薬の種類が急速に増えてきた経緯がある.抗てんかん薬の有効性や有害事象は個人差が大きいため,使用できる抗てんかん薬の種類が増えたことは,個々の患者により最適な薬物療法ができる可能性が以前より高くなったことを意味する.一方で,新規抗てんかん薬のなかには,レベチラセタム(LEV)やペランパネル(PER)のように攻撃性や易刺激性などの精神症状系副作用が問題となるものがある1).これらの抗てんかん薬は従来の抗てんかん薬にはないユニークな作用機序をもち,今までの薬物療法で効果が乏しかった患者において有効であるなどの理由で現在広く処方されるようになっている.このため,臨床現場で抗てんかん薬による精神症状が問題となることが以前より増えたため,抗てんかん薬と精神症状との関係がより注目されつつある状況にあるといえる.