てんかん臨床の窓から
てんかん地域連携診療計画パスの提案と有効的運用
掲載誌
Epilepsy
Vol.16 No.1 42-46,
2022
著者名
飯田幸治
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
精神疾患
/
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
日本てんかん学会では,わが国における地域基幹施設の役割を担うてんかん専門医療施設はいかにあるべきかを議論することを目的として,2017年11月2日に「てんかん専門医療施設(センター)検討委員会」を発足させた.その後,さまざまな議論を経て,「包括的てんかん専門医療施設基準」が制定され,2021年4月1日付で初回の認定が行われた.一方,基幹施設が担う重要な役割のひとつに地域の関連機関との診療連携の確立がある.そのために必要なツールを考案する目的で,本検討委員会の下部組織として「てんかん地域連携診療計画パス作成ワーキンググループ」(以下,連携パスWG)が2019年12月25日に結成された.本稿では,連携パスWGにおいて行ってきた,将来的に有効な運用を目指したてんかん地域連携診療計画パス(以下,連携パス)作成と実現に向けた活動について,その進捗状況と課題について報告する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。