小児のてんかんでは,発達障害の併存率が非てんかん群よりも高く,てんかん児の約20%で自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD),約30%で注意欠如・多動症(attention-deficit hyperactivity disorder:ADHD)の併存が報告されている1).そのうち3分の2がてんかん発症後に新たに発達障害と診断されている.また,抑うつや不安,強迫性障害,気分障害などの精神障害の合併も若年発症であるほど高い.特に,前頭葉てんかんと側頭葉てんかんでは,発達や情緒に関連する部位を巻き込むため認知機能異常や行動異常が高頻度で認められる.てんかんに発達障害が併存したり,発達障害にてんかんが併存したりする場合は,医療機関と家庭と教育現場の連携のもと,成長発達に応じた日常生活,集団生活上の相談,家族(保護者),本人への心理的支援が重要である.
診断と治療(Epilepsy)
てんかんと発達障害
掲載誌
Epilepsy
Vol.14 No.2 19-24,
2020
著者名
中川栄二
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
小児科
媒体
Epilepsy
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。