てんかん臨床の窓から
脳波検査技師の役割とその変化
掲載誌
Epilepsy
Vol.8 No.1 44-46,
2014
著者名
酒田あゆみ
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
「はじめに」 てんかん診療において必須検査のうち臨床検査技師が携わるのが脳波検査である. 多くは外来で行う「覚醒・睡眠脳波」になるが, てんかん専門の医療施設やてんかん外科を行っている施設では脳波と同時にビデオ映像を長時間記録し続ける長時間ビデオ脳波モニタリング(ビデオ脳波)にも従事することになる. ビデオおよび脳波のデジタル化や, 生体モニタリングシステム, 電子カルテシステムなど医療をとりまく技術進歩は著しく, 技師に求められる技術や知識もより高度なものになってきた. この稿では, てんかん診療を行う脳波検査技師に求められる技術や役割と, その変化について述べる. 「1 考えながら脳波検査を行う-外来脳波」 最初に, 医師の依頼内容からある程度検査の組み立てを考える. 小児, 特に乳幼児であれば, まずは検査を成立させることが重要である. 導眠下での検査か, あやしながら覚醒記録にチャレンジするのか, 睡眠から覚醒への変化過程を捉えるのか, など疑われる病態にあわせてどのような検査をするのか考慮する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。