座談会(Round Table Discussion)
てんかん診療の連携
掲載誌
Epilepsy
Vol.7 No.1 7-13,
2013
著者名
大槻泰介
/
亀山茂樹
/
井上有史
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Epilepsy
「わが国のてんかん診療の現状と問題点」大槻 最近, 日本ではてんかん患者の交通事故や運転免許の問題などが社会的話題になっており, 非常に注目されています. てんかん医療が十分な基準でなされているかをもう一度見直し, どうしていけばよいか将来構想などをふまえ, 厚生労働省研究班でご一緒させていただいております井上先生と亀山先生にお話を伺っていきたいと思います. まず, 日本のてんかん診療の現状と問題点についてお話しいただけますか. 亀山 一番の問題は, どの診療科がてんかんを担当するのか曖昧になっていることで, それが諸外国との大きな差だと思います. てんかんは最もありふれた神経疾患ですが, 日本では, てんかんを診療する神経内科が少ないという現状があります. 従来, 精神疾患の枠組みに入っていたこともあり精神科で診ていました. 一方, 脳外科では生理検査, 画像診断, 病理検査まで広範にわたり行っていた側面もあって, プライマリーケアや専門医療で脳外科の負担がやや増加しています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。