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M-Review

ドライアイリサーチアワード受賞論文解説

次世代多目的コホート研究を用いた睡眠とドライアイの関連解析

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掲載誌
Frontiers in Dry Eye Vol.18 No.2 31-32, 2023
著者名
羽入田 明子
記事体裁
抄録 / 連載
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Dry Eye

近年,ドライアイの発症や増悪には,さまざまな生活習慣や環境要因が密接に関わっていることが示唆されており,ドライアイも“ライフスタイルディジーズ”の1つであるという概念が浸透してきている¹⁾。これまで,われわれの研究グループは,座位時間の延長や身体活動量の低下,visual display terminals(VDT)作業の延長がドライアイのリスク因子になる可能性を報告してきた²⁾ ⁻⁴⁾。その延長として,今回は,生活習慣のなかでも睡眠行動に着目し,ドライアイとの関連を検討することとした。 睡眠は,われわれの生活に不可欠な生理行動であり,1日の3分の1以上に及ぶ。特に,日本では,睡眠不足と過労が大きな社会問題として注目されており,経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかでも,日本人の睡眠時間は7時間半程度と最も短いことが知られている⁵⁾。睡眠不足は,肥満,糖尿病,高血圧を含むさまざまな生活習慣病やうつ病などの精神疾患のリスク因子や増悪因子となりうることが知られており⁶⁾ ⁻⁸⁾,ひいては,死亡率の上昇⁹⁾ にもつながることがさまざまな疫学研究から報告されてきた。 睡眠障害とドライアイに関しては,本邦のAyaki,Kawashimaらが世界に先駆けて報告してきた¹⁰⁾ ⁻¹³⁾。本研究では,これまでの既報をさらに発展させるため,一般地域住民を対象に,睡眠時間の短縮と睡眠の質の増悪の両者が,ドライアイに及ぼす影響を多角的に検証することにした。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Frontiers in Dry Eye2023年秋号(Vol.18 No.2)

悪化すると日常生活に多大な支障を来すドライアイ。QOLが重要視される現代社会において,眼科医のみならず一般の人々の関心も高まっている中,治療薬,検査法の開発動向や診療の現状をタイムリーに紹介します。ドライアイとは何か,そのメカニズム,関連疾患などを一般の人々にも向けて分かりやすく解説しています。

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