現代社会において，ドライアイは高齢化・パソコンやスマートフォンの長時間利用・リモートワーク・エアコンの使用・コンタクトレンズ装用者の増加などに伴いその患者数は増加傾向にあり，日本では約2,000万人いると考えられています。そして，その患者様が抱える悩みは，眼の乾き・痛みや不快感・充血・視機能の低下など多岐にわたります。症状や原因が多種多様であるドライアイの治療方法は患者様によって異なります。そのため，まずは患者様の声によく耳を傾け，「どのような症状があり，どれほど辛いのか」という点を明らかにするとともに，症状の辛さを共感・理解しながら，受付対応から検査，診察を進め，患者様一人一人に合った適切な治療方法を提案することが大切であると考えています。
そのためには，自己中断を極小化するため，ホスピタリティ溢れる対応で「また来たい」と思っていただき，再診を促し，治療後の満足度の確認と必要に応じて新たな治療法を病態に合わせて，その都度提案していくことが，患者様満足度の高い，継続的なドライアイ診療に繋がると考えています。
「KEY WORDS」治療脱落予防，高い満足度，コミュニケーション能力，ホスピタリティ，笑顔で対応