ドライアイリサーチアワード
オフィスワーカーにおけるコンタクトレンズ装用とビジュアル・ディスプレイ・ターミナル作業が涙液機能と眼表面に及ぼす影響
掲載誌
Frontiers in Dry Eye
Vol.8 No.1 50-56,
2013
著者名
小島 隆司
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Frontiers in Dry Eye
「緒言」ドライアイは眼表面障害を起こし, 痛みや眼不快感などさまざまな症状を引き起こす. 有病率が高く, 米国では3.98~9.8%と報告されている1). 涙液は眼球光学系において最初に光が屈折する面を担うため, ドライアイによる涙液層の早期破綻は視機能に影響を与えることがわかっており2), 公衆衛生上も非常に重要な疾患である. コンタクトレンズは屈折矯正法の中でも安全で有効な方法であるが, いくつかの報告で50~75%のコンタクトレンズ装用者にドライアイ症状を起こすことが報告されている3, 4). しかしCafferyらの研究によると, 100人のコンタクトレンズ装用者の内13%しか医師によってドライアイと診断されていない5). 患者はドライアイ症状があるとコンタクトレンズ装用を中止することが多く, 実際にPrichardらは, 最初に処方されてから5年以内に12%のコンタクトレンズ装用者がドライアイ症状のためにコンタクトレンズを中止していることを報告している6).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。