CURRENT TOPICS 特集 わが国から胃がんを撲滅するための方策
3 除菌数を増やすためにどのような取り組みが必要か
②市民への啓発
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.14 No.1 32-34,
2018
著者名
伊藤公訓
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保田智之
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小刀崇弘
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木曽まり子
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益田和彦
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畑幸作
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吉原正治
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田中 信治
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茶山一彰
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
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癌
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
媒体
THE GI FOREFRONT
現行の保険診療においては,ピロリ菌除菌治療の対象となるには事前に内視鏡検査を実施する必要がある。そのため除菌対象者は,有症状で医療施設を受診した患者,または胃がん検診で内視鏡検査を受けた例に限られる。胃がん対策としての除菌治療を考える際には,いかに健常ピロリ菌感染者(ピロリ菌陽性無症状者)を,除菌治療に誘導するかが重要となる。胃がん検診受診の際の個別対応に加え,テレビ,新聞などのマスコミ媒体を通じた情報提供,さらには学校保健でのがん教育などで,一般市民に正しい知識を広めていくことが必要である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。