総説
『三つ子の魂百まで!』子供の食育が人生を決める
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.8 No.5 67-78,
2012
著者名
益崎 裕章
/
小塚智沙代
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仲村英昭
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屋比久浩市
記事体裁
抄録
疾患領域
高血圧
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代謝・内分泌
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糖尿病
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栄養管理
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アンチエイジング
診療科目
一般内科
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循環器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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神経内科
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老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
「食・栄養の乱れは次世代のメタボリックシンドロームを左右する」生活習慣の欧米化を背景にして, 肥満症は地球規模の大きな健康問題となっている. 世界第一の肥満国である米国をはじめ, 各国で肥満症治療薬の開発に莫大な資金と時間, マンパワーが投入されてきたが, これまでに開発された薬剤は効果が不十分な例や, 精神症状や心臓に対する副作用を引き起こす例も少なくなかった. 実際1999年の脂質吸収阻害剤(リパーゼ阻害剤), Xenical (R)(Roche社)以降, 米国FDA(Food and Drug Administration)ではつい最近まで長期的に服用可能な抗肥満薬を承認しておらず, 生活習慣の改善, とりわけ食行動変容を促すプログラムの開発は, 新規の抗肥満薬開発に代わる大きなトレンドとなりつつある1)(図1). 沖縄は長い間, 世界屈指の長寿地域として知られ, “百寿”に達する健康長寿老人が多く暮らしている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。