スキルアップのためのQ&A
              
 Q 抗ヒスタミン薬の相互作用は何ですか?
                  掲載誌
                
 
                  皮膚アレルギーフロンティア
                  Vol.11 No.2 53,
                  
                    2013
                  
 
                    著者名
                  
  
                          菅谷誠
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          アレルギー・免疫
                        / 
                          耳鼻科疾患
                        / 
                          皮膚疾患
                        
                    診療科目
                  
  
                          アレルギー科
                        / 
                          皮膚科
                        / 
                          耳鼻咽喉科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      皮膚アレルギーフロンティア
                    
 「A」抗コリン作用を有する第一世代の抗ヒスタミン薬に関しては, バルビツール酸誘導体などの中枢神経抑制薬, アルコールとの併用で中枢抑制作用が増強し, 眠気が強く現れることがある. さらにMAO阻害薬, 硫酸アトロピンなどの抗コリン薬, 三環系抗うつ薬, フェノチアジン系薬など抗コリン作用を有する薬剤との併用で, 口渇, 尿閉, 麻痺性イレウスなどの抗コリン作用が増強するので, 注意が必要である. 特殊な相互作用としては, d-クロルフェニラミンマレイン酸塩はドロキシドパ, ノルエピネフリンとの併用で, 血圧が異常に上昇する危険がある. 逆に塩酸プロメタジンは, 降圧薬との併用で降圧作用が増強するリスクがある1, 2). 第二世代の抗ヒスタミン薬は一般的に眠気の副作用が少なく, 中枢神経抑制薬やアルコールとの相互作用が少ない(表1). しかしオキサトミド, エメダスチンフマル酸塩, メキタジン, ケトチフェンフマル酸塩は中枢神経抑制薬, アルコールとの併用で眠気, 倦怠感などが強く現れる恐れがあり, 注意が必要である.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。