MY TURNING POINT
高倉義典
掲載誌
Arthritis―運動器疾患と炎症―
Vol.11 No.3 58,
2014
著者名
高倉 義典
記事体裁
抄録
疾患領域
骨・関節
/
小児疾患
診療科目
小児科
/
整形外科
媒体
Arthritis―運動器疾患と炎症―
理数には多少の自信があった高校時代の始めには, 体型も似合っている工学部の土木建築科を目指してダム建設に従事したいと勉学に励んでいた. しかし, 3年生になり先輩連から大会社に就職の際には家庭調査もあり, 父親がいない場合は多少不利になると聞き及び, 父を早期に亡くした自分としてはそのようなことで就職を左右されるのは耐えがたいと考えた. また, 幼少時に私の首の変形に気づいた母親が, 当時は整形外科医がいなかった田舎の病院に私を連れて行くと, そこの外科医は頸椎カリエスと診断した. その診断の根拠は, 脊椎の変形があれば当時はカリエスと頭から診断される時代であり, かつ, 父親を含めて家人に大勢の結核患者がいたため, そのような診断が下されたと思われる. その結果, 今日では考えられないハローベスト型のギプス固定を1年半にわたり受ける羽目になった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。