RA Clinical Question
生物学的製剤の変更のタイミングを教えてください
掲載誌
Arthritis―運動器疾患と炎症―
Vol.11 No.3 43-43,
2014
著者名
亀田 秀人
記事体裁
抄録
疾患領域
膠原病・リウマチ性疾患疫
/
骨・関節
診療科目
整形外科
/
リウマチ科
媒体
Arthritis―運動器疾患と炎症―
生物学的製剤に伴う有害事象の場合にはただちに中止し, 有害事象の消失または軽減ののちに, 必要なら別の生物学的製剤を開始することになる. おもに問われているのは, 効果不十分の見極めと思われるが, 一般的に治療薬に対する効果不十分の定義は「十分量の薬剤を12~24週投与したにもかかわらず, 事前に定めた治療目標や反応基準を達成しない」となる. したがって, 効果不十分を理由に薬剤を変更するタイミングも一般的には(十分量の)薬剤投与開始から12~24週後と考えられるが, そのタイミングの決定要因として表1に示したものが挙げられる. 現在の関節リウマチ治療では, “Treat to Target”の考え方に基づき, 薬剤開始前との比較(指標の差異や改善率)よりも治療目標の達成が重視される. したがって, 最終判断においては反応基準ではなく治療目標達成の有無により決定される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。