堀部 半月板損傷の診断は,おもにMRI検査で行われていると思いますが,留意点として,①半月実質内の輝度や形態に着目すること,②合併損傷,とくに前十字靱帯(anterior cruciate ligament;ACL)損傷や軟骨損傷の有無を確認すること,③半月板損傷に対する術式をある程度予測することなどが挙げられると思います.
堀部 先生方はほかにどのような点に留意されていますか.
大森 やはり,損傷形態と部位,軟骨損傷を含めた合併損傷の程度に留意します.そして,診断の手順も大切だと思っています.MRI画像は半月板損傷の診断に欠かせませんが,患者さんの訴えている症状や臨床所見との整合性が得られることが非常に大切ですので,原則的には,画像検査は補助診断だと考えています.若い先生は最初にMRIを撮ることが多いようですが,MRI画像所見に引っ張られ,そのあとで行う本当に大切な病歴や診察所見が少し偏ることもあるため,病歴,診察,そしてMRIという手順が良いと思います.

