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循環器内科領域:長いエベロリムス溶出性ステントを留置した際のDAPTは6ヵ月? 12ヵ月?
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.15 No.3 72-73,
2016
著者名
福本 義弘
/
杉 雄介
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
近年,薬剤溶出性ステント(drug eluting stent;DES)の開発は新世代へと進み,ステント留置後の死亡,心筋梗塞発症,ステント血栓症のリスクは減少し,最近では短期間の抗血小板薬2剤併用療法(dual antiplatelet therapy;DAPT)は12ヵ月以上の長期間と差がないとする報告が多くされている。一方でこの20年間,留置されるDESの総ステント長は徐々に長くなってきている。長いDESの留置は,新世代DESをもってしても依然としてステント血栓症,心筋梗塞発症などのリスク因子であるが,その際のDAPT期間について検討された試験は限られている。本研究では,長いステント長のエベロリムス溶出性ステント留置後のイベント発生を,DAPT6ヵ月投与群と12ヵ月投与群に分けて比較した。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。