「Summary」バスキュラーアクセス(VA)に対するエコーの役割としては,①VAの作製時における血管評価,②日常管理におけるサーベイランス,③VAトラブルの診断,④治療における補助に分けられる。 VAの形態としてほとんどを占めるシャントは非生理的血流を有するものであり,正常との比較ができない。そのため,実際の透析で問題なく使用できているか? 閉塞の危険はないか? などを考えながら行う必要があり,検者は透析の知識も求められる。 VAの機能評価と形態評価を同時に行うことができるエコーは, VAの管理のみならず治療にも不可欠な存在となっている。
特集 日常診療における脈管検査―目的とその意義
5.バスキュラーアクセス診療におけるエコーの有用性
Clinical usefulness of ultrasound for vascular access
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.15 No.1 40-45,
2016
著者名
春口 洋昭
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
Key Words
バスキュラーアクセス,エコー,バスキュラーアクセストラブル,インターベンション治療
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。