「はじめに」前号では「拡張現実感(augmented reality;AR)」の脈管疾患に対しての医療応用について,Apple社製iPadによる治療用ARシステムを紹介したが(図1),本稿では形成外科領域や脳神経外科領域への応用およびより高度なARシステム事例を紹介する。前号でも述べたが,手術におけるARシステムの構築においては,画像情報の取得・抽出,情報統合・位置合わせ(レジストレーション)および情報提示・操作の3段階があり,現行で用いられている手術ナビゲーションシステムにさらに付加価値を付ける必要がある。本稿では,情報提示手法,すなわち医用画像の見せ方の分類を行い,特に着目されている術中画像撮像装置と直結したシステムについて事例を含め述べる。これらの事例は,脈管疾患のみならず種々の疾患への展開が期待される。
目でみる血管障害
脈管疾患に対するバーチャルイメージの応用研究<Ⅱ>
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.15 No.3 1-4,
2014
著者名
正宗 賢
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
心臓血管外科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。