「ヒトアンジオテンシン変換酵素遺伝子多型と心血管リスク」 ヒト第17染色体にマッピングされているヒトアンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme;ACE)遺伝子のイントロン16には287bpの挿入・欠失(ID)多型が報告されており, 1992年にCambienらがACE遺伝子多型のDD型で心筋梗塞発症率が高いことを『Nature』誌に報告して注目を集めた1). Tiretらによると, Tリンパ球中のACE活性はII型で最も低く, ID型, DD型の順に活性が亢進していることが報告された2). さらに興味深いことには, その活性比はII:ID:DD=約1:1.5:2となり, D alleleの存在に比例して亢進することが示された. また, 心臓移植のレシピエントの心臓におけるACE活性とACE遺伝子I/D多型との関連をみた文献では, DD型が他の多型に比し有意に高値のACE活性を示した3).
私の研究―My Research―
第6回 高血圧と心血管リスク
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.13 No.2 64-69,
2014
著者名
大石 充
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
高血圧
/
腎臓
/
脳血管障害
診療科目
心臓血管外科
/
神経内科
/
循環器内科
/
一般内科
/
脳神経外科
/
泌尿器科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。