脂肪組織・代謝組織と血管の相互作用
血管と膵島機能―胎生期から成体に至るまで―
The role of vasculature for islet function in life
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.10 No.4 50-57,
2011
著者名
原 朱美
/
綿田 裕孝
記事体裁
特集
/
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
糖尿病
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
Key Words
膵島
/
血管
/
内皮細胞
/
周皮細胞
/
糖尿病
膵島は,高密度の毛細血管網が走行する血流に富んだ器官である。膵島を構成するβ細胞などの膵島内分泌細胞は,毛細血管と構造的にも機能的にも非常に密接な関係を保持している。血管は膵島細胞に栄養や酸素を供給し,代わりに膵島細胞から分泌された内分泌ホルモンを標的器官へと輸送する。さらに血管内皮細胞は,膵島機能を最大限に生かすため基底膜を産生し,β細胞の機能を調節している。これらの血管と膵島細胞間の相互作用のバランスが崩れると,糖尿病の発症につながる可能性がある。
本稿では,成長,妊娠,インスリン抵抗性などインスリン需要が高まる状態における血管とβ細胞間のダイナミックな相互作用に焦点を当てる。さらに,インスリン分泌,膵島機能,末梢へのインスリン輸送における血管の役割と,これらの過程における血管内皮細胞,そしてこれまであまり注目されていなかった血管周皮細胞の役割について注目する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

