小児におけるアレルギー性鼻炎患者は増加しており,小児期に発症すると多くは治癒することはなく長期間症状を呈することになる.またアレルギー性鼻炎は,重症化すると生活の質の低下や睡眠障害などを引き起こすことが知られており,症状に合わせ適切に治療を行うことが求められるが,小児においては自らの訴えに乏しく,得られる情報が限られており,アレルギー性鼻炎の診断を行うことは容易ではなく1),重症化してから受診される場合も多い.