用語解説
細胞加工施設(cell processing facility;CPF)
掲載誌
再生医療
Vol.12 No.4 86-87,
2013
著者名
紀ノ岡 正博
記事体裁
抄録
疾患領域
再生医療
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
脳神経外科
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整形外科
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産婦人科
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形成外科
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皮膚科
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泌尿器科
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神経内科
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眼科
/
耳鼻咽喉科
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消化器外科
媒体
再生医療
細胞加工施設(または細胞調製施設, cell processing facility;CPF)とは, 細胞の調製に係る一連の工程を行うための施設をいい, 細胞の調製とは, ヒト幹細胞等に対して, 最小限の操作および培養等の加工(ヒト幹細胞等の人為的な増殖, 細胞の活性化等を目的とした薬剤処理, 生物学的特性改変操作, 非細胞成分との組み合わせ, または遺伝子工学的改変操作等)を施す行為をいう. なお, 最小限の操作とは, 組織の分離・細切, ヒト幹細胞またはヒト分化細胞の分離・単離, 抗生物質による処理・洗浄, ガンマ線等による滅菌, 冷凍または解凍等の当該細胞の本来の性質を改変しない操作を指す. 一方, 細胞加工センター(細胞調製センター, cell processing center;CPC)という言葉は, CPFおよび研究施設からなる研究機関と考えられる. なお, CPCは国内では, CPFと同義語として広く使われているが, 海外ではあまり使われておらず, 個人的には, 細胞加工施設としては"cell processing facility"と表現することが望ましいと考えている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。