経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(FluMist®)は,日本では2024年秋から,2歳以上19歳未満を対象に接種が開始された.一方,米国ではFluMist®の自己投与,あるいは介護者による投与が認められた.日本の治験では,A(H3N2)に対する発病防止効果は28.8%であったが,A(H1N1)pdm09に対して評価はできず,B型に対する効果は,統計的に有意ではなかった.2015/2016年シーズン,米国ではA(H1N1)pdm09に対する効果が認められず,その後の2シーズンは,FluMist®を使用しないように勧告が出された.日本でも慎重に効果の見極めが必要である.
予防
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン
掲載誌
インフルエンザ
Vol.26 No.1 27-30,
2025
著者名
菅谷 憲夫
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
媒体
インフルエンザ
Key Words
インフルエンザ
/
生ワクチン
/
経鼻ワクチン
/
ワクチン効果
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。