2020年2月頃より,新型コロナウイルス感染症(以下,新型コロナ)の流行に伴い,市中感染に加えて高齢者施設や病院内での集団感染が増加した.これらの集団感染は患者の増加だけでなく,医療者の欠勤による人手不足を伴うことで,病院の患者対応能力が低下して医療崩壊につながると考えられた.そこで,集団感染の早期発見のために,健康状態をスマートフォンのアプリ(ブラウザベースでインストール不要)から入力して職員等の健康観察を行うシステムを富士通新型コロナ対策チームと共同開発し,N-CHATとして長崎県に導入した1).医療現場での活用例や実際の集団感染事例を示す.