河岡(司会) COVID-19の国内での流行が始まった2020年から今日までの間に,治療も変遷してきています.流行初期から現在に至る治療法の流れについて,大曲先生から簡単にご説明をお願いします.

大曲 病院で診るのは中等症以上の呼吸不全の患者さんがほとんどでしたので,治療もまずはそのような患者さんを対象に考えられました.当初は疾患の病態生理も手探りのところがありましたが,まず米国NIAID(National Institute of Allergy and Infectious Diseases)の主導するランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial:RCT)で,抗ウイルス薬のレムデシビルが回復までの時間をプラセボより5日間短縮させることが示されました.