インフルエンザと診断された患者さんで,症状が遷延する,発熱が持続する,抗インフルエンザ薬が効き難い等の症例の中には,他の病原体と混合感染を起こしている場合があります1).代表的な病原体はアデノウイルス,RSウイルス,パラインフルエンザウイルス,ヒトメタニューモウイルス,(COVID-19の報告もあります2))や溶連菌,マイコプラズマなどが考えられますが,本稿ではインフルエンザウイルス同士による重複感染についてご説明します.
「KEY WORDS」症状の遷延,複数株の同時混在流行,集団生活
「KEY WORDS」症状の遷延,複数株の同時混在流行,集団生活