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QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)

沖縄で夏季にインフルエンザが流行するのはなぜですか.


掲載誌
インフルエンザ Vol.14 No.2 25, 2013
著者名
知花なおみ
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器 / 感染症
診療科目
一般外科 / 呼吸器内科 / 耳鼻咽喉科 / 老年科 / 小児科
媒体
インフルエンザ

日本のインフルエンザの流行は毎年12月上旬に始まり, 翌年の1~3月にピークを迎えます. 沖縄県では, 2005年より通常の冬季のインフルエンザの流行に加えて, 夏季にも流行が起こる二峰性の流行パターンへの変化がみられ, 「夏季のインフルエンザ流行」という傾向が定着しつつあります. 実は, なぜ沖縄で夏季にインフルエンザが流行するのか, その原因はまだよくわかっていません. 地域の感染症の流行は「病原微生物(ウイルス), 宿主(ヒト), 環境(自然, 社会)」の3つの因子に規定されているといわれています. 沖縄県でこれまで分離された夏季流行株はAH1亜型, AH3亜型, B型で, どの型も夏に流行しうることが確認されており, 冬季に流行するウイルスも一定ではありません. 沖縄県は日本の中で唯一亜熱帯地方に属しており, 地理的にも東南アジアに隣接しています. 台湾やベトナムなどでは, 年間を通してインフルエンザウイルスが分離されることが報告されており, また, 香港やシンガポールでは夏季流行が認められています. さらに中国では2006年から2008年にかけて年に2回のインフルエンザの流行が発生しており,中国国内でも北部と南部に分かれて異なるパターンの流行が生じたことが報告されています. こうした傾向をふまえて, これから沖縄でのインフルエンザの流行のパターンがどう変化していくのか, あるいは, 現在の徴候が定着するのかという点は興味深いところです. また, 東南アジアで流行しているウイルスと, 沖縄での夏季の流行株そして冬季の日本のウイルスにどのような関連があるのか, 今後の研究の進展について, 引き続き注意深く注目していく必要があるでしょう.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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