Summing Up
緑内障の手術
掲載誌
Frontiers in Glaucoma
Vol.0 No.68 20-28,
2024
著者名
笠原 正行
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Glaucoma
緑内障手術は眼圧下降を目的とした手術であり,安全で長期にわたって眼圧下降が続いてくれることが理想である.長年にわたり緑内障手術のゴールドスタンダードとされてきたトラベクレクトミー(TLE)は眼圧下降効果には優れるが,重篤な合併症が多く,安全な手術とはいえない.そのため,近年,安全性を重視した緑内障手術として,低侵襲かつ短時間で行うことのできる低侵襲緑内障手術(MIGS)が広く普及してきている1).しかし,従来のシュレム管を房水流出ターゲットとしたMIGSによる眼圧下降効果には限界があり,上強膜静脈圧を超える眼圧下降は難しく,集合管以降の機能が低下していれば手術効果が得られない症例も存在する.また,長期経過後に眼圧が再上昇する症例も少なくない.そのような状況のなか,国内初となる低侵襲な濾過手術として,プリザーフロ®マイクロシャント挿入術(PFM)が2022年5月に国内承認を得て普及してきている.効果と安全性を考慮した場合,TLEとシュレム管を房水流出ターゲットとしたMIGSの中間的な術式として注目を集めている.本稿では,流出路再建術系MIGSとPFMを中心に,最近の文献を紹介しながら筆者の考えについて述べたい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。