contributions
<シンポジウム6:緑内障薬物療法の科学より>妊娠・授乳期の眼圧上昇とその管理
掲載誌
Frontiers in Glaucoma
No.43 104-105,
2012
著者名
国松志保
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
眼疾患
診療科目
産婦人科
/
眼科
媒体
Frontiers in Glaucoma
「はじめに」妊娠・授乳期の眼圧上昇とその管理, 特にこの管理に関しては, エビデンスといえるものがない. 妊婦の眼圧に関してはすべて健常人での報告であり, 緑内障患者の妊婦での報告はほとんどない. これまでの報告からは, 健常人では妊娠・授乳期に眼圧は下降する傾向にあることが推察される. 「催奇形盤とそのリスクについて」先天大奇形とは, 外観的に明確または症状的に明らかな奇形と判断できる奇形であり, 発生頻度は全出産の約2~3%である. 奇形の原因については, 原因不明が50~60%を占める. 他は, 遺伝的要因(突然変異遺伝子が7~8%, 染色体異常が6~7%), 環境的要因(7~8%;羊膜の形態異常などの物理的因子や母体の栄養異常, 大量のアルコール・タバコ・医薬品などによる化学的因子, ウイルス感染や母体の妊婦年齢などが関与する生物学的因子など)およびそれらの混合(20~25%)に分けられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。