知って得するワンポイントアドパイス
              
 CHADS2スコアとCHA2DS2-VAScスコア
                  掲載誌
                
 
                  脳と循環
                  Vol.18 No.2 64-68,
                  
                    2013
                  
 
                    著者名
                  
  
                          伊東祐里子
                        / 
                          矢坂 正弘
                        / 
                          岡田 靖
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          循環器
                        / 
                          脳血管障害
                        
                    診療科目
                  
  
                          循環器内科
                        / 
                          脳神経外科
                        / 
                          神経内科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      脳と循環
                    
 「はじめに」非弁膜症性心房細動における脳梗塞発症のリスク評価方法としてCHADS2スコアやCHA2DS2-VAScスコアが臨床現場で用いられている1)2). 本稿では各々の特徴を概説する. 「リスク評価方法」CHADS2スコアとCHA2DS2-VAScスコアは評価項目の頭文字をとって命名された頭字語で, 前者が5個, 後者が8個の評価項目からなる(表1). 各項目ごとに1~2点が配点され, 前者が0から6点, 後者が0から9点に評価される. 低リスク, 中間のリスク, および高リスクに該当するのは, 両者ともにそれぞれ, 0, 1, 2点以上である(表2). 「CHADS2スコアの利点と問題点」簡便なリスク評価方法であり, 一般内科医にも広く浸透しつつある. その点数に応じて脳梗塞発症率は上昇し, 2点で年間脳梗塞発症率が4%に達するため, 2点以上ではワルファリン療法のいい適応である. つまり, 本スコアは2点以上の高リスク症例の抽出に適している(表2).
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。