子宮内膜着床能(ERA)とは,胚の最適な着床の窓(WOI)を調べる検査で,反復着床不全(RIF)が適応となる。RIF患者の検査結果は約30%がnon-receptiveといわれ,移植のタイミングを補正することで着床率の向上が期待できる。また最近では,年齢や不妊期間,炎症,出産の有無がERA検査の結果に関与することも報告されている。これらの点から,移植胚をGrade 5に統一し,ERA検査時および移植時に投与するプロゲステロン(P4)製剤を統一することより,ERAの精度が向上し,さらに有効性も向上することが期待される。
特集 ART―先端技術の理論とエビデンス―
子宮内膜着床能(endometrial receptivity analysis;ERA)
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.29 No.2 44-49,
2022
著者名
京野 廣一
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竹重 勇哉
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吉永 光希
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橋本 朋子
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
子宮内膜着床能(ERA),着床の窓(WOI),反復着床不全(RIF),ホルモン補充周期(HRC),凍結融解胚移植(FET)
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。