治療選択の多様化が進み,全胚凍結戦略が選択される機会が増加している。Premature LHサージを抑制する手段として,プロゲスチンを使用する調節卵巣刺激法,progestin-primed ovarian stimulation(PPOS)法は,全胚凍結を前提として実施される近年報告された方法である。これまで行われてきたGnRHアゴニスト法,アンタゴニスト法と比較しても臨床成績に差がなく,安価であり,患者利便性の高い手法である。PPOS法を卵巣刺激治療選択に導入することは,生殖医療に従事する医師には必須となることが予想されるため,これまでの報告をもとに,利点・適応について述べる。
特集 ART―先端技術の理論とエビデンス―
PPOS(progestin-primed ovarian stimulation)法
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.29 No.2 11-17,
2022
著者名
川井 清考
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
PPOS,調節卵巣刺激,プロゲスチン,体外受精,LHサージ
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。