妊娠高血圧腎症(PE)は胎盤形成の段階から異常を認め,現時点で有効な治療法は分娩終結のみである。そのため早産も相対的に増加するなど,児への影響も大きい。また,PEを発症した場合は虚血性心疾患などの発症率が上昇することが知られている。昨今,PEにおける血管新生関連因子に関する研究やその発症を予防する薬剤の研究が進んでいる。しかし,現時点でPEの発症機序はいまだ解明されていない。これを明らかにし,発症予防策を確立することが今後の課題と考えられる。
特集 ヒト胎盤機能と病態
血管新生関連因子産生と疾患
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.28 No.3 31-36,
2021
著者名
宮武 里沙
/
熊澤 惠一
/
甲賀 かをり
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
胎盤形成,リモデリング,妊娠高血圧腎症,血管新生関連因子,プラバスタチン
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。