胚性シグナルとしてヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)は妊娠成立におけるさまざまな反応に関与している。HCGは内分泌ホルモンとして卵巣黄体におけるプロゲステロン分泌を促し,子宮内膜の脱落膜化を維持し妊娠継続する機能だけでなく,女性生殖器局所で子宮内膜細胞や絨毛細胞といった標的細胞に直接的に働き,着床および胎盤形成に関わるさまざまな分子発現に影響を及ぼすが,このHCGの作用が免疫細胞を介することによってさらに増幅されている。本稿ではHCGの免疫細胞への作用の紹介やその機構に着目した治療法の紹介を行う。
                特集 ヒト胎盤機能と病態
              
 HCG産生と作用―免疫制御作用を含む―
                  掲載誌
                
 
                  HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                  Vol.28 No.3 17-22,
                  
                    2021
                  
 
                    著者名
                  
  
                          谷 洋彦
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          代謝・内分泌
                        
                    診療科目
                  
  
                          産婦人科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                    
 
                    Key Words
                  
  
                          HCG,胚性シグナル,PBMC,胚着床,母体免疫機構
                        
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。