胎盤は母児間を繋ぐ臓器であり,胎児の健やかな健康は正常な胎盤形成によって支えられている。さらに,胎盤形成不全は母体循環に影響を与えるだけでなく,胎盤から産生される抗血管新生因子により,母体の生命を脅かすことになる。世界では,年間約7.5万人の妊婦が妊娠高血圧症候群(胎盤形成不全を伴いやすい)によって死亡している。本稿では,妊娠によって形成される臓器である胎盤の形成過程およびその不全に関わるさまざまな分子メカニズムについて概説する。
                特集 ヒト胎盤機能と病態
              
 ヒト胎盤形成と異常
                  掲載誌
                
 
                  HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                  Vol.28 No.3 11-16,
                  
                    2021
                  
 
                    著者名
                  
  
                          中島 彰俊
                        / 
                          古田 惇
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          代謝・内分泌
                        
                    診療科目
                  
  
                          産婦人科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                    
 
                    Key Words
                  
  
                          胎盤形成不全,ERストレス,オートファジー,細胞老化,酸化ストレス
                        
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。