哺乳類の代表的な生殖現象の特徴として,子宮への胚の着床が挙げられる。着床に引き続いて胎盤が子宮内に形成されるが,この胎盤に関する研究は古くから進められてきた。その過程で胎盤組織において体に存在するさまざまな分子が発現することが示されてきたため,多くの生物学者が胎盤生理の研究に携わってきた。なかでもヒト胎盤に関しては,その機能異常が周産期疾患の発症に直結するため,産婦人科医は日常診療において胎盤を発育過程から詳細に観察している。したがって,ヒト胎盤の機能と病態に関する新しい知見を発見してこれを情報発信することは,産婦人科学を専門とする研究者の指命の1つと考えられる。そこで本特集では「ヒト胎盤機能と病態」をテーマに,胎盤を理解するうえで必要となる基本的な知識を整理することを試みた。
                特集 ヒト胎盤機能と病態
              
 特集にあたって
                  掲載誌
                
 
                  HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                  Vol.28 No.3 10,
                  
                    2021
                  
 
                    著者名
                  
  
                          藤原 浩
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          代謝・内分泌
                        
                    診療科目
                  
  
                          産婦人科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。