オキシトシンは,視床下部の神経分泌細胞の細胞体や樹状突起から直接脳に,また軸索終末から循環血液に分泌される。よく知られた子宮や乳腺などにおいて生殖過程に平滑筋の収縮などの生理学的役割を果たす。一方,脳局所で放出されたオキシトシンは自己および隣接する神経分泌細胞で,オキシトシンを誘発し放出するオートクリン(自己分泌)またはパラクリン(傍分泌)を生じる1)。オキシトシンはオキシトシン受容体を活性化し,細胞内の遊離カルシウム(Ca2+)濃度を上昇させ,オキシトシンを分泌する(図1)1)-3)。
                目で見るホルモンと行動
              
 ―オキシトシン分子ネットワークと行動異常―
                  掲載誌
                
 
                  HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                  Vol.28 No.3 4-7,
                  
                    2021
                  
 
                    著者名
                  
  
                          東田 陽博
                        / 
                          山本 靖彦
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          代謝・内分泌
                        
                    診療科目
                  
  
                          産婦人科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。