Summary
下垂体ホルモンであるプロラクチンは,生殖領域においてさまざまな生物学的作用をもつ重要なホルモンであるが,高プロラクチン血症の状態になると逆に生殖機能にさまざまな弊害をもたらす。臨床的には高プロラクチン血症の成因・病態の解明が必要とされる。本稿では,主としてTRH(分泌促進因子)からプロラクチン合成・分泌へ至る細胞内情報伝達系に関し,筆者らの研究結果を紹介し,若干の文献的考察を加えて概説する。
Key words
●プロラクチン ●TRH ●MAPキナーゼ ●ERK ●MKP-1
全文記事
プロラクチンの生理・病理の新展開
プロラクチンの分泌・合成調節のメカニズム
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.18 No.3 15-21,
2011
著者名
金﨑春彦
/
宮﨑康二
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。