Answer 血栓の色調  血管内視鏡で見た血栓(図1)は,その色調から白色血栓,赤色血栓とそれらの混合した赤白混合血栓に分類できる.白色血栓はフィブリン・血小板血栓であり,そのフィブリンネットワークに赤血球が捕らえられて混合血栓となる.血流がうっ滞するほど,より多くの赤血球が捕らえられ,より赤色調の強い混合血栓となる.そのため,血管壁に存在する破綻した黄色プラークに,まず白色血栓が付着し,白色血栓内に赤血球が捕らえられて混合血栓となるが,狭窄がより高度となるほど,すなわち閉塞している中心部の血栓ほどより赤色調の強い混合血栓となる.