59歳男性.EGFR遺伝子変異陽性肺腺扁平上皮癌の術後再発に対し,エルロチニブ+ベバシズマブで治療を行った.再生検によりEGFR T790M変異が陽性となりオシメルチニブを開始したが,再々生検で小細胞癌への形質転換が判明した.小細胞癌として治療をしたものの,病勢の進行により死亡した.剖検では,小細胞癌のみならず,腺癌,神経内分泌大細胞癌(LCNEC)の成分も認められ,遠隔転移臓器ごとに異なる組織型を示すことが判明した.
「KEY WORDS」オシメルチニブ,形質転換,神経内分泌癌