ピロリン酸カルシウム二水和物(CPP)が関節軟骨内に沈着して起こる症状をピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着症(CPP deposition; CPPD)と呼び,X線で関節軟骨内にカルシウム含有結晶を認める軟骨石灰化症もこれに含まれる。1961年にHollanderらが,急性膝関節炎と軟骨石灰化を呈する患者の滑液からCPPを検出したのがはじめてである。CPPDの中で関節炎症状を呈するものには複数タイプがあり,欧州リウマチ学会(EULAR)からタイプ別の症状が提示されている。
実際には,いずれのタイプでも偽痛風と呼ぶことが多いため,EULARの分類,推奨に沿って述べることにする。
実際には,いずれのタイプでも偽痛風と呼ぶことが多いため,EULARの分類,推奨に沿って述べることにする。