新刊
特集 前立腺肥大症に対する最近の手術療法の光と影―『男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン(2017)』2023年改訂を踏まえて―
低侵襲手術② 経尿道的水蒸気治療
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.33 No.1 33-39,
2025
著者名
芳賀 一徳
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
泌尿器
診療科目
泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
経尿道的水蒸気治療(WAVE)(Rezūm™システム)
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低侵襲手術
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安全性
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有効性
近年,前立腺肥大症に対する新しい治療として,外科的侵襲を低減し患者の転帰を改善することを目的とした低侵襲手術が登場している。その1つとして2022年に本邦に導入された経尿道的水蒸気治療は,肥大した前立腺組織に水蒸気を注入し,組織を変性・壊死させることで前立腺の縮小を促す低侵襲治療である。手技時間は約10分と短く,出血がほとんどなく安全性が高い。従来の手術よりも合併症のリスクを低減することから,特に高齢患者や,抗凝固薬を中止できないなどの併存疾患を有する患者にとって有益な治療選択肢となっている。本邦でも導入以来普及が進み,経尿道的水蒸気治療の有効性と安全性が報告されている。手術の安全性と自覚症状や他覚所見ともに排尿が改善し,欧米の先行する研究と同様のよい結果が示されていることから,今後ますます普及が進むと予想される新しい術式である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。