夜尿症(NE)は5歳以上の小児の間欠的な夜間就寝中の尿失禁であり,重症例では自然消失率が低く,自尊心の低下などの心理的影響もある。2020年の国際小児禁制学会の診療指針と2021年の診療ガイドラインの改訂により,単一症候性NEだけではなく非単一症候性NEに対しても診療アルゴリズムが作成された。NEの原因については明らかになっていないが,夜間多尿,膀胱容量低下,睡眠からの覚醒障害が関与する。治療はNEの分類に基づき,第一選択としてデスモプレシン製剤やアラーム療法があるが,選択的β3受容体作動薬の有効性を示す報告が近年増えている。また,標準的治療では難治な症例においては,生活リズムや睡眠の乱れ,神経発達症の合併などの要因も考慮する必要がある。
特集 小児排尿障害update
夜尿症診療update
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.32 No.1 42-48,
2024
著者名
渡邊 常樹
/
池田 裕一
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
泌尿器
診療科目
泌尿器科
/
小児科
媒体
排尿障害プラクティス
Key Words
夜尿症(NE)
/
夜尿症診療ガイドライン
/
β3受容体作動薬
/
ADHD-RS-Ⅳ
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。